あさりの砂抜きが完全ではなかったらしく、口の中でジャリ…っと嫌な経験した事ないですか?
その経験を元にしっかり砂抜きしようと思って一晩置いたら、異臭が…。
これって死んでるの?
ということで、あさりの砂抜きについて調べてみました!
目次
【あさりの砂抜き】一晩置くと死ぬの?
結論から申し上げますと、適切な塩分濃度や温度で一晩置いていた場合、死んでしまう事はほぼありません。
あさりの砂抜きは、スーパーで購入したもので1~2時間、潮干狩りをしてきたもので3~4時間がぐらいで充分。
でも、その時々の条件ですぐに使うことが出来ない場合もあると思います。
そんな時は塩分濃度や温度に注意して一晩置き、翌日使用する事も可能です!
【あさりの砂抜き】正しい方法は?
私事ですが、スーパーで「砂抜き済み」と記入されていて、これは時短になる~♪と思い購入し、調理をして食べた時に口の中で「ジャリ…」と嫌な経験をした事があります。
安心していたからこそ余計にそのショックは大きかった。。。
「砂抜き済み」と記載されていても、完璧という訳ではないようです。
それ以降、スーパーのあさりも潮干狩りをしてきたあさりも砂抜きをするようにしています。
そこで、あさりの砂抜きのポイントはこちらです。
①砂抜きの時間
②砂抜き用塩水の濃度と量
③砂抜きの容器
④砂抜きの場所
以下に詳しく説明致しますね。
①砂抜きの時間
スーパーで購入してきたあさりは、1~2時間。
(出荷・輸送の段階でほとんど砂抜きされている)
潮干狩りでとって来たあさりは、3~4時間。
②砂抜き用塩水の濃度と量
砂抜き用の塩水は、あさりが住んでいた状況と同じくする為に、海水の濃度ぐらいにします。
海水の塩分濃度は、約3.5%。
(ちょっと塩辛いと感じる程度)
といっても計算が面倒なので、スーパーで販売されている状態(250~300g)を例にします。
300gのあさりに対して、水200ml(カップ1)、塩6g(小さじ1)程度。
欲をいえば、水は塩素を抜いたもの(浄水機を通したもの)、塩は海のミネラル分を含んだものがより海水に近い状況を作れますね。
③砂抜きの容器
容器は、あさりが重ならずに平らにおける、タッパーやバットがベスト。
容器にあさりを重ならないように平らに並べ、あさりの頭が少し出るぐらいのひたひたの状態まで塩水を注ぎ入れます。
あまり塩水を多く入れ過ぎると呼吸が出来ず、酸欠の原因となります。
きちんと呼吸させながら、砂を吐かせてあげましょう。
タッパーやバットは深さがないので、あさりが吐いた水が飛び出て付近がビショビショになってしまいます。
空気が途絶えない程度に、軽く蓋やラップ(アルミ箔)をする事をおすすめします。
スーパーで販売されているあさりは、透明なプラのトレーに並べられている事が多いですよね。
ものぐさな私は、その容器をそのまま使う事が多いです^^;
④砂抜きの場所(温度)
あさりを入れたタッパーやバットは冷暗所に置きましょう。
あさりが活発に活動するのは、20℃ぐらいと言われています。
真夏など室温が高いときには、塩水の温度が上昇し腐敗が心配になりますので、冷蔵庫(野菜室)に入れた方がいいですが、それ以外は常温でOK。
逆に真冬でとても室温が低い時には、お風呂場などに置くのも一つの手ですね。
そして、あさりが海の砂に潜っているかのような状態にするのに、光を遮るようにしてください。
新聞紙や雑誌などを上にのせたり、アルミホイルで覆うのもいいですね。
30分ぐらい放置してから、光を遮っていたものをそっと外してみてください。
あさりが水管を出していたら、呼吸をしながら砂を吐いている証拠です。
塩水に黒っぽいもの(砂)が出ているはずですよ。
暗い状態から一気に明るくすると、あさりが驚いて「ピューッピューッ」と水を放ち、周りが水浸しになります。
…が、その状態を子供に見せると喜びます(うちの子は驚き楽しんでいました^^)
砂抜き後のあさりは、吐いた砂が付着している事もあるので、あさり同士をよくこすり合わせるように洗い、流水で洗して調理にご利用ください。
【あさりの砂抜き】時短ワザ
時間がないという方にオススメの時短ワザです^^
用意するのは、50℃のお湯。
50℃のお湯は、熱湯に常温の水を1対1の割合で入れるとほぼ完成します。
ボールなどに50℃のお湯を用意し、そこにあさりを投入します。
あさり同士をこすり合わせ、そのまま5分ほど放置。
すると吐き出された砂で水が濁ってきます。
きれいに洗って水を切れば完了です!
時間に余裕があれば、15分ほど放置すると効果的です^^
汚れが酷い時には、お湯を替え、3度めには水を使用してくださいね。
これは、突然やってきた50℃という温度から身を守ろうとしたあさりが、水分(冷たい水)をたくさん吸収し殻から身を押し出そうとします。
その状態であさり同士をこすることで、外部の刺激から身を守ろうと一気に砂や汚れを吐き出し、殻に入り込もうとする状況を作っていることになります。
【あさりの砂抜き】一晩置いたら臭い?!死んでる?
あさりの砂抜き、しっかりと砂を吐かせようと思って一晩置いておいたら「なんか、臭い…」そんな経験ありませんか?
あさりは死んでしまうと、硫黄のような臭いがします。
(硫黄の温泉のような、それが腐ったような…)
かなり強烈な硫黄のような臭いがした時は、残念ながらあさりは死んでしまっています。
ちょっと微妙な臭いだなぁ…と思った時には、一度水を捨て入れていた容器を振ったり、ガラガラとかき混ぜるように、あさりに刺激を与えてみてください。
生きていれば、伸びていた管をいっせいにひっこめます。
死んでいる時には反応がなく、ダランと伸び切ったままになります。
そして、死んでしまったあさりを食べることはおすすめ出来ません。
よく「貝毒はキツイ」といいますが、死んで腐ったあさりは貝毒を発生し、かなりひどい食中毒(下痢・嘔吐など)を起こします。
その貝毒は、あさりが死んでから5時間ぐらい経過すると発生すると言われています。
貝毒を発生する前に食べてしまえば食中毒には至らないようですが、個々のあさりがいつ死んだか知るのはかなり難しいですよね。
一晩おいたあさりとなれば余計に危険度が増しますので、死んでいると判断できるあさりを食べるのは控えましょう。
あさりは冷凍保存が可能!
あさりが大量にはあって使い切れない時は、冷凍しましょう。
冷凍することで
●3週間ほど保存ができ
●旨味もアップ!
●使いたい分だけ凍ったまま調理できます
①あさりを砂抜きします
②あさりの水分をキッチンペーパーなどできれいに拭き取ります。
③冷凍用の保存袋に平らになるように入れ、空気を抜いて閉じます。
(ストローなどで袋内の空気を吸うと良いですよ)
④冷凍庫へ
(アルミホイルなどで包むと急速に冷凍出来るのでよりいいですね)
★使用する時には解凍せずに、そのまま火を入れてください。
(解凍すると殻が開かなくなる事があります)
まとめ
あさりの砂抜きは、難しくて面倒くさいイメージがあります。
でもポイントさえ押さえてしまえば、想像以上に簡単です。
あさりにはカルシウムやカリウム、亜鉛、鉄などのミネラルがたっぷり入っています。
特にビタミンB12の含有量は貝類の中でNo. 1です。
是非、毎日の食卓に栄養価の高いあさり料理を増やしてみてください!