クリスマスが終わるといよいよお正月。
お正月というのは、準備することも多く大変ですよね。
そんな中で日本では縁起物として玄関に門松を飾る風習があります。
そんな門松ですが種類が様々でどういったものを選べばよいかわからない、作ろうと思うが、切り方や切る長さはどうすればよいかわからないと思ったことはありませんか?
ということで、門松について調べてみました。
目次
門松の竹の長さは決まってる?地方によって違うの?
門松の竹の長さは「何センチ!」という決まりはありません。
ですので、地方によってこの長さという決まりごともありません。
しかし、門松の竹の長さの比率には法則があります。
門松の長さは、比率を7:5:3で作ることがよいと言われています。
この意味は、男性が7、女性が3を表しており、5は仲を取り持つ人という意味があります。
この7:5:3という数字は、すべて2で割り切れない奇数でできています。
これも割り切れないことが縁起物の比率となります。
結婚式などでもよく意識されていますよね。
この比率は全国共通で、地方によっての違いはないようです。
ちなみにですが、ご自宅で作り玄関に飾る際には高さ(長さ)120~150㎝ぐらいが一般的に見栄えが良いとされているようですので、自作される際には参考にしてみて下さい。
門松の竹の切り方に意味はあるの?
門松の竹の切り方には意味があります。
現在主流になっているのが「そぎ」の切り口で斜めに切り落としているものです。
その他「寸胴」といって水平に切る方法もあるようです。
それではそれぞれについて見ていきましょう。
そぎ
現在主流の切り方で、よく玄関先で見るこの形のものです。
ではどうして斜めに切るようになったのでしょうか。
最も有力な説は、徳川家康が関係しているという説です。
きっかけは「三方が原の戦い」で徳川家康が武田信玄に負けたこと。
徳川家康は次こそ切ってやるという思いを込めて竹を斜めに切り、それを飾るようになって広まったとされています。
また竹には節があり、斜めに切る際に節をどれくらいの位置で見せるかで、ニュアンスが変化します。
自作する場合には参考にしてみて下さい。
・節を入れない:シンプルで美しい仕上がり
・下の方に少し節を入れる:微笑んでいるようでかわいらしい仕上がり
・真ん中に節を入れる:大笑いしているようで、楽しそうな仕上がり
さらに気にする方は、竹を切る角度を気にするかもしれません。
こちらは特に決まりはないので好みの角度で大丈夫でしょう。
寸胴
こちらは斜めに切るのではなく、筒のままの形のものです。
斜めに切るそぎタイプになる前はこちらが主流だったようですが、現在ではあまり見かけることはありません。
武田信玄の地元である山梨の一部地域ではこちらの風習が残っているという噂もあります。
門松に使用した竹の再利用の方法は?
門松に使用した竹ですが、再利用の方法は特にこれといったものはないようです。
縁起等を気にしない方ですと、翌年まで保管し再度使われる方もいるようですが、きっちりとした処分方法はあるようですので、そちらを紹介していきたいと思います。
飾る期間
門松を飾る期間は、一般的に12月26日~28日に飾りはじめ、1月7日に片付けるのが多いようです。
(飾り終わりは地域によって1月15日までというところもあります。)
ちなみにですが、29日に飾ると「二重苦」となり縁起が悪いと言われたり、31日に飾るのは神様に失礼という考えがあるようです。
処分の仕方
門松の処分方法として適切なものは、地域や神社で行われるどんど焼きで焼いて処分をします。
どんど焼きでは松飾りやしめ飾りなども一緒に焼きますので、それと同時にもっていきましょう。
そもそも門松などの正月飾りには、神が宿ると言われています。
それらをどんど焼きで焼くことによって、煙に乗って田畑や山に帰るという考え方が風習として残っています。
正月飾りを毎年新しいものにするのもこれが関係しているので、風習を気にする方は、門松も再利用するのではなく、毎年新しいものを飾るのがいいかもしれません。
まとめ
正月飾りの門松というと縁起物ということもあり、風習や決まりについて気になる方も多いでしょう。
しかし門松に関しては、長さにも正確な決まりはありませんでしたし、比較的決まりが少ないのではないでしょうか。
切り方なども自身の好みに合わせて作ったり選んだりできるので、個性が出せるのもいいですね。
ご自宅に竹林などがある方は、自分で作ってみるのも面白いでしょう。
皆さんもぜひ参考にしてみて下さい。