古い時代のドラマなどでは、年末シーズンになると、おばあちゃんがはたきやほうきを使ってすす払いをしているシーンを見かけます。
「すす払い」は古くから行われているものですが、道具ははたきやほうきを使用しないといけないものでしょうか?
今回は、すす払いに使用する道具や、すす払いの意味について調べてみました!
目次
すす払いの道具ははたきやほうきじゃないとダメ?
すす払いに使う道具は、はたきやほうき以外でも大丈夫です!
例えば…
・ほうき、はたき
・掃除機
・ハンディモップ、フローリングモップ、
・ファイバークロス、不要になったタオル
など。
では、次にすす払いの正しい方法について見ていきましょう。
すす払いの正しいやり方は?
家の外壁などについたクモの巣などを払いたい場合、棕櫚(シュロ)という素材でできた天井払いと呼ばれるほうきを使うことおすすめします。
手元の取っ手を伸縮させ調整できる物があるので、腰が悪い方や体を傷めないためにも活用することをおすすめします。
低い所から手の届かない高い所までお掃除することができるので便利です。
家の中は、家の中の家具やフローリングを傷つけない素材でできた掃除グッズを活用してみて、掃除する場所に合わせて使い分けてみて下さい。
専用のはたきやほうきを準備する余裕がない方は、ハンディモップなどで十分にすす払いが行えます。
道具は違っていても、基本的に掃除の仕方や手順は同じになります。
すす払いの手順を家の中、家の外で記載してみました。
ご参考にどうぞ ^^
①ほこりがたまっている上の方からはたいていきます。
天井の隅、窓の冊子、タンスの上など。
②部屋の角や、普段掃除を忘れがちになる家具の裏側などからも家具を動かし、掃き出してきましょう。
③上にあったほこりを下に落とし、部屋の角、物の裏側にあったほこりも掃き出した後は、掃除機で吸うか、ほうきと塵取りで取りましょう。
④その後に、上からエアコンの上や窓の冊子、電球のかさの部分などをマイクロファイバークロスか不要になったタオルなどを水にぬらしてから固く絞り、拭き取ります。
⑤フローリング専用のお掃除シートでフローリングの床を拭き取れば、完了です。
①用意した天井払いで、家の屋根下、ベランダの屋根、玄関の上などを払います。
②払い落ちたクモの巣やその他の汚れを、ほうきと塵取りで取り、完了です。
すす払いの意味とは?
すす払いとは、現代では年末に行われる大掃除の事を意味します。
すす払いで家中の汚れを払い清めると、年神様が幸せをもたらしてくださると言い伝えられています。
年末に行う大掃除は、1年間の汚れを落とし新しい年を迎える為の準備です。
現代では12月30日と31日に行われますが、元々は12月13日にすす払いは行われていました。
時は江戸時代にさかのぼります。
江戸時代に江戸城が、毎年12月13日にすす払いを恒例で行っていました。
それに習うように庶民の方々も同じ日にすす払いを始め、その習慣が段々と世間に広まっていき、毎年年末になると行われる恒例の行事となりました。
ただどうしても12月13日にすす払いを行いきれいにしても、年を越す前にほこりが溜まり、再び汚くなってきてしまいます。
その為、年が明ける直前の12月30日や31日に行うようになったようです。
今でも昔の名残で、12月13日にすす払いが行われているお寺や神社もあります。
一方すす払いの名前の由来は、昔の方々の生活様式から成っているようです。
昔の人達は、炊事をする時や暖を取る時などに家の中で火を焚いていました。
火を焚いて生活していた昔の方々の家の中の天井には、火を焚いた時に舞い上がった煤が溜まりやすかったようです。
ですから昔の方々にとって、煤は汚れの代表的なイメージであったと思われます。
その汚れ=煤を、新年を迎える前にきれいに払落し新年を迎える。
その様な背景から、すす払いという名前の由来が来ています。
まとめ
すす払いのやり方に困っていた方は、今回の記事にてご紹介しました内容をご参考にすす払いを行うことで、すす払いのやり方に迷うことがなくなるかと思います。
さらにすす払いに込められた意味について知れたことで、年末に行うすす払いに一層力が入りそうですね。
私も心新たに頑張ります ^^