夏の定番、麦茶。
どのご家庭でも毎日煮出して、冷蔵庫で冷やし常備していると思います。
でも、冷蔵庫で麦茶を保存していると自然と発生する白いぶつぶつ、気になりませんか?
プラスチック製のポットに入れていると必ず発生しますよね(^^;
っという事で今回は白いぶつぶつの正体を徹底的に調べてみました!
目次
麦茶ポットの白いぶつぶつの正体は何?
麦茶ポットにつく白いぶつぶの正体をネットで調べてみると、3つの説が有力です。
①水道水に含まれるカルキ
②水道水に含まれるミネラル
③麦茶(緑茶)に含まれる油分
その中でも「カルキ」が有力候補です。
カルキって何?
カルキとは、次亜塩素酸カルシウムのことです。
消石灰(水酸化カルシウム)に塩素を吸収させて作ります。
次亜塩素酸カルシウムのことをドイツ語でクロールカルキといいます。
それを略してカルキと呼ぶようになりました。
そしてこのカルキ、別名「さらし粉」ともいいます。
次亜塩素酸カルシウム=カルキ=さらし粉
という事ですね。
水に溶けると塩素が発生するので、プールの消毒に使われています。
学校の先生が、固形の白い塊をプールに投げ込むのを目にした事もあるでしょう。
それが次亜塩素酸カルシウム(カルキ)です。
水道水はこの次亜塩素酸カルシウム(カルキ)を入れて殺菌消毒し、各ご家庭の蛇口まで届けられていました、以前は。
というのは、最近は次亜塩素酸カルシウム(カルキ)はあまり使用されていないようです。
最近の水道水にはカルキが入ってない?
水道法では『水の消毒は塩素によることを基本とする』と定めていて、その消毒に使用を認めているのは「次亜塩素酸ナトリウム」「次亜塩素酸カルシウム(カルキ)」「液化塩素」の3つです。
以前は、固体の次亜塩素酸カルシウムが水道水の消毒に使用されるのがほとんどでしたが、最近は液体の「次亜塩素酸ナトリウム」の使用が主流です。
身近なものだとこんなものがあります。
漂白や殺菌を目的に手軽に使われていますね。
じゃぁ、ケトルや蛇口に付着する白いものをカルキ汚れっていう事もあるけれど、それは何?
蛇口やシンクに付着する白いものは、水道水に含まれるミネラル分(カルシウム・マグネシウムなど)です。
ということで私が住む町で調べみましたが「水道水の消毒には塩素を使用」としか表記がなかったので、近くの町を調べてみると…
水道水は皆様に安全な水をお届けするために「次亜塩素酸ナトリウム」という消毒剤を加えています。
水をやかんなどで沸かし、ふたを開けて5分ほど沸騰させると塩素がなくなります。
その後冷ましてから冷蔵庫で冷やすとおいしく飲むことができます。
但し、沸騰させると消毒効果はなくなりますので、1日くらいで使い切ってください。
引用:いわき市水道局
その他の市町村はどうなんだろう?と調べてみましたが「塩素」と記載されている所が多いですね。
まぁ、「次亜塩素酸ナトリウム」と書かれていても一般人には意味不明でしかないので、仕方ありませんが…^^;
そんな中、千葉県のHPにはこのように記載されていました。
「消毒用」薬品は、水道水を消毒するために使用する薬品のことです。消毒には、「塩素」を使用します。塩素は「原水」の中のマンガン、鉄、細菌やアンモニアの除去等にも効果があります。※「消毒用」薬品は「水道用次亜塩素酸ナトリウム、液体塩素」という薬品を使用しています。引用:千葉県
なんて丁寧な説明書きなんでしょう ^^
どちらにしても、現在の水道水には、カルキ(次亜塩素酸カルシウム)は含まれていないと言えるでしょう。
(全国の市町村を調べてはいないので、全てとはいえませんが…)
よく水回りの白い汚れを「水垢」とか「カルキ汚れ」といいますが、「ミネラル汚れ」というのが正しいのかもしれませんね。
麦茶ポットの白いぶつぶつの正体はミネラル?
次に有力候補である、白いぶつぶつ「ミネラル」説について調べてみました。
水道水のpHは、5.8~8.6(弱酸性から弱アルカリ性)です。
土地によってミネラルの含有数が異なり、pHが変わってきます。
ミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)の含有量が多ければ多いほど、アルカリ性が強くなります。
麦茶ポットについた白いぶつぶつが、弱アルカリ性の水道水に含まれるミネラルだとすれば、酸性のもので中和して落とす事ができます。
酸性のものといえは、レモン・食酢・クエン酸など。
クエン酸は、スーパーなどでも簡単に手にはいりますし、お酢のようなツンとする匂いもないので、お掃除などには最適です。
ということで、私が購入したのはこちら。
(食器用洗剤の近くに置いてありました。)
ネット上で「麦茶のポットのぶつぶつをとる方法」として多かったのは、お湯+クエン酸を使用する方法でしたので、私もその方法を実行してみました。
麦茶ポットの白いぶつぶつをクエン酸で落としてみた!
我が家の麦茶ポットの白いぶつぶつです。
平面はほとんどついていないのですが、デザイン的に出来ている緩めの曲がり角についています。
ぶつぶつが気になってスポンジの粗目の方でこすった結果、ぶつぶつは落ちず、もちろんキズがしっかり残りました ^^;
爪でカリカリやって、やっと少し取れるかなぁという感じです。
ズボラな私がぶつぶつ洗浄をした工程はこちらです。
①空のポットにクエン酸を入れる。
(購入したクエン酸の使用方法に、「クエン酸スプレー」を作る場合は「200mlに小さじ1」と記載されていたので、まぁとりあえず今回はそれを目安に入れてみました。)
②麦茶ポットに沸騰したお湯を注ぐ。
(ポットの耐熱温度を確認の上、温度調節をしてください。
我が家のポットは、耐熱温度100℃でしたので熱湯を使用しました。)
③菜箸のような長いものでかき混ぜて溶かす。
(すぐに溶けます。くれぐれも火傷にご注意ください。)
熱湯を入れた直後に、どうしてもぶつぶつの様子が気になったので、菜箸でこすってみたら~
(良い子は火傷の危険があるのでマネをしないでください ^^; )
かる~く擦っただけなのに、きれいに落ちてしまいました!
⑤人肌以下の温度になってから、スポンジでこする。
結果的に、温度が下がってからスポンジで擦ってもきれいに落ちましたが、熱湯を入れた直後に菜箸で擦った時の感覚とはちょっと違いました。
熱湯投入直後に菜箸でつついた時の方が、とても楽に落ちました。
ということは、「麦茶ポットの白いぶつぶつ麦茶の油分説」もありかも。。。
まとめ
麦茶ポットの白いぶつぶつは、「カルキ」ではない事が判明しました。
水道水内にあるミネラル(カルシウムなど)が付着したものであり、弱アルカリ性であることから、酸性のクエン酸で中和して落とす方法を実行しました。
多くの方が実行している「クエン酸+お湯」を使用し、お湯の温度が高い時の方が落ちやすいと感じました。
もし、白いぶつぶつが麦茶の油分であるならば、クエン酸を使用しなくても、お湯だけでも何らかの変化はあるはずです。
次回麦茶ポットに白いぶつぶつがついた時には、お湯だけで試してみようと思います。
結果が出たら追記致しますね!